京都-愛媛間を電車で旅行する際のコスト・所要時間やおすすめスポット

四国の北西部に位置する愛媛県には素晴らしい名所がたくさんあります。そして、全国の幾つかの空港から松山空港までの直行便が運航していますが、空港がない県から向かうとなると新幹線や特急を利用するしかありません。

関東や東北地方から電車を利用した短期の愛媛旅行をするのは困難ですが、関西地方東部の京都からであれば2時間半から4時間でアクセスできるので旅行先として注目です。

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愛媛は関西からなら1泊の旅行ができる

四国には新幹線が通っていません。しかし、岡山駅と四国各地の主要駅までを結ぶ特急電車が走っており、本州の幅広い地域から電車を1度乗り換えるだけで、人気観光地にアクセスできます。また、四国4県のうち愛媛県に関しては県庁所在地である松山市の市街地エリアに空港(松山空港)があるため、全国各地の主要空港を利用して日帰り旅行する事も可能です。

近場で言うと、関西の大阪や兵庫から伊丹空港を利用すると松山空港まで50分で着きます。一方、関西の東部に位置する京都には空港がありませんが、新幹線と特急を利用すると愛媛県東部の駅まで3時間前後・松山駅まで約4時間です。大阪や兵庫から飛行機で向かうより時間はかかりますが、岡山から愛媛にかけて走る特急に乗ると車窓から素晴らしい風景を眺めながら移動できます。電車旅が好きな京都在住のかたは特急と新幹線を利用して京都とはまったく違う風景が広がる愛媛県を旅してみるのはどうですか?

京都-愛媛間を電車で移動する際のコスト

京都から愛媛に電車で向かうとなると、まず東海道・山陽新幹線で岡山に向かう形になりますが、停車駅が少ない「のぞみ」に乗れば4駅・60分で岡山駅に到着します。岡山駅からはJR特急しおかぜに乗車する形になりますが、四国中央市の川之江駅までであれば、所要時間は最短約2時間半です。

続いて新居浜まで約3時間・今治まで約3時間半・松山まで約4時間かかります。合計の運賃に関しては新幹線・特急ともに指定席に乗車すると川之江駅までならばわずか片道約1万円で、松山駅に向かう場合でも片道約1.4万円です。

ちなみに新幹線・特急ともに自由席を選択すると川之江駅まで片道約9500円・松山駅まで片道1.3万円で済みます。これに宿泊コストなどを加算すると1泊2日の旅行であれば3万円から4万円の予算を用意すればOKです。

ちなみに、松山駅を超えて愛媛県南西部の宇和島方面に向かう場合は別の特急に乗り換える必要がありますので、あまり短期旅行向きではありません。

岡山-愛媛間の車窓から見える風景について

岡山‐愛媛間を電車(特急)で移動する際には,車と共に瀬戸大橋を通る形になります。全長は約15kmありますが、橋を渡っている間はずっと窓の外の瀬戸内海や小さな島々がよく見えますので是非窓側の席から素晴らしい景色を楽しんでみてください。

また、瀬戸大橋を渡り終えて愛媛に向かう間においても右側の車窓からは瀬戸内海の海がよく見えます。そのため、車窓からの景色を楽しみたい場合、行きは右側の端・帰りは左側の端の席に座るのがおすすめです。

松山駅周辺の名所情報1「松山城」

愛媛県の県庁所在地である松山市は、江戸時代初期に松山城(金亀城)が築城され、その周囲が城下町として発展していった事が今日の繁栄の礎となっている街です。

敵からの攻撃に強い構造となっている松山城には天守閣が現存しており、2006年には「日本100名城」に選定されました。

2018年にはトリップアドバイザーという権威ある旅行情報サイトによる「日本の城ランキング2018」で姫路城・二条城に続いて第3位に選ばれています。訪れた人達からは巧妙な構造などを絶賛されており、標高100m以上ある天守閣からの眺めも最高だと評判です。

松山市最大の名所のため、この市を訪れた場合は是非この城に足を運んでみてください。松山駅のすぐそばに位置しています。

松山駅周辺の名所情報2「坊っちゃん」関連スポット

夏目漱石の代表作「坊っちゃん」は時代を超えて、発行から100年以上経過した今でも国民に読み継がれています。そんな日本を代表するベストセラー小説は、筆者が松山市の学校で教師をしていた頃の体験が元になっている事で有名です。

そんな松山市内には道後温泉エリア内に「坊ちゃん之碑」があるのをはじめ、市内に関連スポットが点在しています。この作品の大ファンであるかたは市街地にある道後温泉に宿泊して坊っちゃんゆかりの地を巡るような旅行をするのがおすすめです。

県内にある東京ラブストーリーのロケ地は1990年代から大人気

1991年1月から3月まで放送されたフジテレビ系の月9ドラマ「東京ラブストーリー」は空前の大ヒットを記録しました。そして、このドラマでは東京の様々な名所でロケが行われましたが、第10話と第11話(最終回)に関しては大規模な愛媛ロケが敢行された事で知られます。

なぜ愛媛ロケが行われたのかというと主人公の一人で織田裕二さんが演じていた永尾完治の出身地が愛媛という設定であるからです。愛媛のどのあたりでロケが行われたのかというと、県庁所在地の松山市やその周辺にある大洲市・久万高原町で行われました。

まず松山市だと市内を走るローカル線・伊予鉄道高浜線の梅津寺駅は、最終回にて赤名リカ(もう一人の主人公)が永尾完治の心変わりを願って彼を待った駅です。鈴木保奈美さん演じる赤名リカを乗せた電車が駅から発った後に永尾完治がホームに結びつけられたメッセージ入りハンカチを見るシーンに多くの人達は涙しました。

そんな伝説シーンが撮影されたこの駅は今でも1991年当時の姿を残したまま営業を続けており、愛媛県有数の観光地にまで成長しています。ちなみにドラマ内では悲しいシーンにて登場した駅ですが、今では「恋のプラットフォーム」と呼ばれていて沢山のカップルがやってくる名所となっています。

主人公の永尾完治が通っていた学校に関連するシーンは久万高原町の久万中学校で撮影されました。なお、ドラマ内で映った木造校舎はその後建て替えられてしまっています。しかし、赤名リカが相合傘を刻んだ柱は、町内の久万高原ふるさと旅行村にて展示されており、今でも柱を見にたくさんの人がやってきます。

観光農園でミカン狩りを楽しむ

愛媛県はミカン・イヨカンなどの柑橘類の生産地として全国的に有名です。そんな県内には10月から12月にかけてミカン狩り体験をさせてくれる観光農園がたくさんあります。ミカンとは高級フルーツではないため料金はそれぞれはかなり安く、木からもぎとったミカンはその場で好きなだけ食べてしまってOKです。

さらにお土産としてみかんを持ち帰れる農園も多く、ミカン好きのかたであれば一生忘れられない体験になると思います。

今治タオル関連スポット

愛媛県北部の今治市はタオルの生産地として知られ、「今治タオル」は全国一のブランド力を誇ります。そんな今治市内には「タオル美術館」という観光名所があり、観光客の間で大人気です。こちらではタオルの製造工程を学習ができるほか、お土産として最高なオリジナルタオルやキャラクター系タオルが販売されています。

なお、4階のタオル工房では購入したタオルにオリジナルの刺繍を入れてもらう事が可能です。